フロリダ大学医療課程40名の学生がコスメディ製薬を訪問、マイクロニードル技術について学びました。

2025年5月28日(水)に、フロリダ大学で医療を学ぶ学生40名がコスメディ製薬吉祥工場に訪問、当社のマイクロニードル技術について、講義と体験プログラムで学びました。

今回の訪問は、アメリカのフロリダ大学 (University of Florida)Pre-Med課程学生のための「日本の医療・微生物学・公衆衛生」をテーマとした、短期留学プログラムの一環です。注射に代わる薬剤の投与方法として「マイクロニードル」を世界で初めて※製品化した、コスメディ製薬の技術が解決できる医療課題を学生が見聞する機会として、本プログラムに協力しました。

プログラムは代表取締役社長 権 英淑による、マイクロニードル技術に関する講義からスタート。将来医療の現場をめざす学生を対象に、ドラッグデリバリーシステム(DDS)としてのマイクロニードルという手法、研究の歴史、作製方法、医療・医薬品への応用と研究開発の進捗、そして当社の事業戦略としての化粧品応用などについてレクチャーを行いました。講義は全編が英語で行われ、終了後は学生から活発な質問が寄せられました。

学生からの質問(一部抜粋)

  • コスメディ製薬は医療技術としてマイクロニードルを開発したのに、化粧品のビジネスを平行されている理由は何ですか?
  • 私はニキビでとても悩んでいるのですが、ニキビケアにはマイクロニードル技術を応用できるのですか?
  • 経皮吸収治療のスペシャリストとして、アトピー性皮膚炎に関する研究も進められていますか?
  • コスメディ製薬のマイクロニードル技術について、第三者に技術を模倣されたり、盗用されない工夫として、特許は取得されていますか?
  • 開発されたマイクロニードル医療機器は、貧しい国の子どもたちでも買えますか?
  • ワクチン接種が注射からマイクロニードルパッチに置き代わった場合、接種一人あたりのコストはどのように変わるのでしょうか?

講義終了後は、肉眼では見えないマイクロニードルを顕微鏡で見たり、既に生活者に届いている当社のマイクロニードル製品を実際に使用する体験プログラムを実施。シート型マイクロニードルから進化した新技術「タウリン結晶マイクロニードル」には、学生たちも「こんな技術を思いつくのがまずびっくり!」「しかもそれを製品化してしまうなんて!!」「全然痛くない!」と口々に驚きのコメントが。同行した担当教員からも「京都という歴史ある街で、このような先端クラスの技術を持つ医療系企業を訪問できるとは思っていなかった。とても貴重な、学びの多い時間でした。」と感謝のお言葉をいただきました。

今回は90分という短い時間でのプログラムでしたが、将来医療の現場で活躍される学生の皆さんが、国際産業都市であるこの京都で、TTS(経皮吸収治療)の可能性と医療の未来に触れていただく機会になったと考えています。今後さらに医療に関する考えや行動の幅を広げられることを期待しています。

コスメディ製薬は社会全体で次世代を担う学生たちのキャリア教育支援ができるよう、今後も企業訪問協力の取り組みを継続します。

※公益社団法人 日本薬剤学会発行 学会誌「薬剤学」より

一覧に戻る