マイクロニードル Micro needle

マイクロニードル技術

未来を変える次世代TTS

マイクロニードル技術とは、微細針の先端部に薬剤を含有させ、皮膚に貼付することで薬剤を体内に投与するパッチ形態の新規経皮吸収製剤です。

マイクロニードル製剤の特徴
  • 水溶性高分子薬物の
    経皮伝達が可能
  • 投与に痛みを伴わない、
    出血しない
  • 簡便且つ安全な投与形態
    により自己投与が可能
  • 固形製剤により
    輸送・保管に便利
  • 注射針の産業廃棄物の
    コスト削減
  • パンデミック発生時の
    ワクチン大規模摂取が可能

溶解型マイクロニードルとは

溶解型マイクロニードルとは、次世代の経皮吸収技術として大変注目されている、体内へ安全で効率的に薬物や有効成分の浸透を促すドラッグデリバリーシステム(DDS:Drug Delivery System)です。 コスメディ製薬の独自技術で開発された溶解型マイクロニードルは、生体親和性の高い高分子ヒアルロン酸を基材として、薬剤や有効成分を混合したものを、用途や目的に合わせて数十から数百μmの長さの微細な針が整列したシート状に成形したものです。 皮膚に貼付することで、ニードルが直接皮膚の内部に入り、内部で溶解・浸透します。このため、薬剤を皮膚に塗布するよりも、はるかに効率的かつ多量の有効成分を伝達することが可能となります。 溶解型ニードルは、その効果はもとより、安全性や簡便性からも、注射に代わる剤型として、医薬分野だけでなく美容分野でも大変注目されています。

溶解型マイクロニードル
溶解型マイクロニードル

ヒアルロン酸など、水溶性高分子からなるマイクロニードル。皮膚の水分で針が溶解し、薬物を放出するタイプ。高分子薬やペプチド、蛋白薬の持続製剤に適用。2008年に世界初のマイクロニードル化粧品を製品化・上市。

開発例

育毛剤、局部麻酔薬、
しわ、しみなど美容目的など

非溶解型(生分解性)マイクロニードル
非溶解型(生分解性)マイクロニードル

医療機器実績のあるPGAやPLAなどのポリマーからなる針に薬剤を先端部に塗布するタイプ。高価かつ微量投与の薬物やワクチンに適用。

開発例

インフルエンザワクチン、
C型肝炎治療薬、糖尿病治療薬、
骨粗鬆症治療薬など

「溶解型マイクロニードル」という発想

弊社がマイクロニードルの開発に着手する以前より、金属・シリコンなどの硬い素材で形成されたマイクロニードルで皮膚に傷をつけ、そこに薬剤を導入する治療法は国際学会などで活発に議論されていました。しかし、皮膚内で針が折れて残ってしまう、接種が痛いなどの問題が多く、製品化には程遠い存在でした。
弊社では、人の肌に傷をつける手法は現実的でないとの観点から、ヒアルロン酸やコラーゲンなど、皮膚内で溶ける物質で作る「溶解型マイクロニードル」という発想が生まれたのです。

溶解型マイクロニードル

世界で初めて工業的製法を確立

開発から2年余り、皮膚本来の成分であるヒアルロン酸やコラーゲンでできた目に見えないほど超微細な針に薬剤成分を結晶化させる「溶解型マイクロニードル」の技術開発に成功しました。本来、ヒアルロン酸などの高分子成分は注射注入でしか肌に入れる手段がありませんでしたが、弊社の「溶解型マイクロニードル」では肌に貼付するだけで、皮膚内部の水分によって針そのものが溶けだし、簡単・安全に薬剤成分を皮膚内にリリースできることが可能となりました。

この技術を医薬品よりも短期間で製品開発できる化粧品へと応用し、2008年に世界で初めて工業的製法を確立し、商品化することができました。剣山のように配列させたパッチ状のヒアルロン酸マイクロニードルが角質層に浸透して溶解し、そのまま肌に留まるという次世代の化粧品パックは、発売当初より大きな反響をいただいています。

工業的製法1 工業的製法2
ヒアルロン酸マイクロニードル使用前後の形状変化
ヒアルロン酸マイクロニードル貼付前
貼付前
ヒアルロン酸マイクロニードル貼付後
貼付後
ヒアルロン酸マイクロニードル成分拡散の様子
ヒアルロン酸マイクロニードル成分拡散貼付前
貼付前
ヒアルロン酸マイクロニードル成分拡散20分後
20分後
ヒアルロン酸マイクロニードル成分拡散60分後
60分後

大学と共同開発を進める「貼る薬」「貼るワクチン」

弊社が目指すゴールは、あくまでもTTS技術による医療への貢献です。現在、大阪大学、京都薬科大学とともにマイクロニードルの技術を応用した医薬品の共同開発を行なっております。C型肝炎や糖尿病治療薬を経皮吸収させる「投薬シート」や、インフルエンザワクチンを接種できるワクチンパッチ「貼るワクチン」の開発です。注射や点滴と比べ接種が簡単で、輸送や保管にコストがかからない、医師や看護師がいない状況での自己投与が可能になるなど、様々なメリットが考えられます。世界ではワクチンさえあれば予防可能な感染症で多くの方が亡くなっています。経皮ワクチン製剤が市場に出ることで、発展途上国のワクチン接種普及に貢献したいと考えています。

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