貼付剤

貼付剤技術について

貼付剤は、皮膚に貼って薬剤を吸収させる経皮吸収型製剤です。経口や注射と比べて、消化器官への負担や痛みが少ない、患者さまにやさしい薬剤投与方法として、幅広く医療に用いられています。
貼付剤開発には、皮膚への負担軽減、粘着力の維持、有効成分の吸収効率など、複合的な条件を最適に設計するための高度な技術と知見が必要です。
コスメディ製薬は、長年のTTS(経皮吸収治療)の研究により、貼付剤開発の要素技術である「医療粘着剤技術」「ゲル化技術」を確立。最適な製剤開発を行っています。

貼付剤

貼付剤技術 

医療粘着剤技術

医療粘着剤技術

シップ薬やテープ剤など経皮吸収型製剤は、粘着剤技術と有効成分の浸透促進技術を複合した「医療粘着剤技術」によって成り立っています。
長時間皮膚に貼って使用することが前提のため、皮膚への負担が少ないこと、剥がれずに密着し続けること、患者さまの健康状態や天候などの外的要因に影響を受けにくいことなど、さまざまな条件をクリアする高度な仕様設計が不可欠です。コスメディ製薬は、医薬品の経皮吸収型製剤における研究と開発実績を重ね、最適な製剤設計に必要な技術と知見を確立しています。

ゲル化技術 

ゲル化技術

「ゲル化技術」は、強すぎない適度な粘着力で皮膚に負担なく密着し、快適な使用感を実現する、皮膚にやさしい経皮吸収型製剤には欠かせない技術です。コスメディ製薬では、有効成分を含んだ高分子ポリマーを軟化させてゲル化し、それ自体を基剤化することで、医療・医薬領域はもちろん、美容・健康領域においても幅広い製品開発に応用しており、その機能性が評価されています。

貼付剤技術の未来 

貼付剤による薬剤投与は、嚥下機能が低下した高齢者にも適用しやすく、介護者が薬の使用状況を確認しやすいという利点があり、高齢化社会において需要が高まります。また、健康寿命増進に向けたセルフメディケーションが重要視され、簡易的に皮膚から栄養補給が出来るという点においても注目されています。技術的には、ペプチド、核酸、タンパク質などの大分子薬剤や親水性薬剤を経皮吸収させる技術の研究が進展しており、これに対応した貼付剤の登場も期待されています。
コスメディ製薬は、貼付剤に関する幅広い知見と高度な技術を有するスペシャリストとして、革新的な貼付剤開発を進めます。

貼付剤技術の未来