高価な化粧水・美容液・美容クリームなどの商品に手を出さなくても、美容皮膚科でレーザー治療を受ければ大きな改善効果を期待できることから、施術を受けることに抵抗がない方が最近増えてきているとか。
フラクショナルレーザーは、1回のレーザー照射からお肌を入れ替えるようにさまざまな悩みを改善することができると言われている治療方法です。
シワ・たるみ・くすみ・毛穴の開きなど肌の悩みは尽きませんから、改善効果が高いとされるレーザーで一発逆転を狙いたい!そんな気持ちになるのもわかります。
ただし、医院やクリニックのレーザー治療は医療行為ですから、リスクが全くないわけではありません。
この記事ではフラクショナルレーザーがどんなレーザーなのか、効果や施術後の肌の状態やリスク、施術料金などについてご紹介します。
施術を受けると決めてしまう前にちょっと立ち止まって、一緒に考えてみませんか?
フラクショナルレーザーとはどんな治療なの?
微細なレーザーで表皮から真皮層に1㎠に数十~数百の点で円柱(えんちゅう)や円錐(えんすい)状の穴を開け、その穴の周りの生きた肌の組織がケガをした時に治っていく過程と同じように、新しい肌細胞の再生を促す治療方法です。
フラクショナルレーザーはレーザー光の波長の違いによって肌へのアプローチ方法が変わってきます。
では、このフラクショナルレーザーにはどのような種類があるのかご紹介します。
フラクショナルレーザーは蒸散型と非蒸散型がある
蒸散型フラクショナルレーザーは光の波長が非蒸散型レーザーに比べて長く、水分の吸収率が高いため瞬時に皮膚のたんぱく質を蒸散させ角質と表皮を完全に壊すことで、新しい皮膚の再生を促していきます。
蒸散型のレーザーはさまざまな機器がありますが、代表的なものは3タイプです。
- フラクショナルCO2レーザー(フラクショナル炭酸ガスレーザー)
CO2ガスを使用することにより、美容皮膚科診療以外で使用している蒸散型レーザーより安全性が高くなっています。 - フラクショナルEr:YAG(エルビウムヤグ)レーザー
ニキビ・毛穴・アクネスカー(ニキビ跡の凹凸)に効果が高いと言われているレーザーです。 - フラクショナルYSGG(イットリウムスカンジウムガリウムガーネット)レーザー
フラクショナルCO2レーザーとEr:YAG(エルビウムヤグ)レーザーの効果をバランスよく取り入れたレーザーです。
一方で非蒸散型レーザーは、蒸散型よりも短い光の波長で角質と表皮を完全に壊さずレーザー照射の熱で皮膚表面を凝固させ、肌のハリや赤みなど角質層への効果を発揮しやすくなっています。
非蒸散型レーザーの代表的なものの一つにフラクセルレーザーがあり、発売から20年近くが経ちますが改良を重ね現在ではフラクセルⅢが登場しています。
このようにフラクショナルレーザーは同じレーザー治療でも、型の違いで改善効果を感じられるお悩みが少し違ってきます。
フラクショナルレーザーの効果
フラクショナルレーザーは、顔やそれ以外の部位の肌表面から角質層にいたるまで、さまざまな悩みに対応することが期待できますが具体的にどのようなお悩みに対しての改善効果が期待できるのでしょうか?
フラクショナルレーザーはこんなお肌の悩みに向いている
蒸散型レーザーと非蒸散型レーザーでは改善効果を発揮する場所が変わってきます。
- 蒸散型
表皮表面のシミ・そばかす・肝斑(かんぱん)・ニキビ跡・傷跡・開いた毛穴などの肌トラブルに対応します。 - 非蒸散型
皮膚深部に刺激を与えることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、ハリや弾力を生み出す効果があります。
シワやたるみ、色素沈着やくすみの改善など、肌の若返りに効果が期待できます。
レーザー治療を受けたら美肌の状態をずっと維持したい!と思いますよね?
では、フラクショナルレーザーの施術効果の継続期間はどのくらいなのでしょうか?
効果はどのくらい続くの?
蒸散型と非蒸散型ともに数ヶ月から1年程度、真皮層など皮膚の深い部分の効果は数年程度続くと言われています。
このように、改善を期待できるお悩みが型によって変わりますので施術を考えられている方は医師に相談してみましょう。
では実際にフラクショナルレーザーを照射した場合、照射後のお肌はどのように変化しているのでしょうか?
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フラクショナルレーザー治療を受けると肌はどうなる?
お肌を入れ替えるように治療すると言われているフラクショナルレーザーですが、照射後の肌でなにが起きているのでしょうか?
皮膚の入れ替えの作用による変化
フラクショナルレーザー照射によって皮膚表面には点状にやけどを負った小さな穴が開きます。
この穴は傷が治っていく時と同じように、穴の周囲の健康な肌細胞の力を借りて、新しいきれいな肌細胞を生み出しながらだんだん穴を埋めていくのです。
これを皮膚の入れ替え作用と呼んでいます。
蒸散型と非蒸散型で対応するお悩みの内容が少し変わりますが、その違いはレーザーによる傷のつけ方にあり、肌表面で起きていることも違っています。
蒸散型と非蒸散型では、肌の傷のつき方が違う
- 蒸散型
レーザー照射で、肌のお悩みの原因部分の水分を蒸発させながら焼き、削り取るように治療するため、肌の表面に小さな穴が開いた状態になります。 - 非蒸散型
レーザー照射で肌表面や角質を完全に削らず、レーザーの熱によって固めて縮めるため、肌の表面に穴は開いていますが蒸散型より深さは浅くなります。
このように肌の入れ替え作用が起こりながらも、レーザーの型によって穴の状態が違い、どちらの型もほとんどの場合、施術直後は赤みが出ることがあります。
その後の経過に個人差はありますが、3日目くらいから肌の乾燥や、かさぶたが剥がれて肌の表面がゴワゴワした状態になります。
肌が正常に戻るには1週間から10日前後かかると言われており、この施術後から状態が落ち着くまでの期間をダウンタイムと呼んでいます。
フラクショナルレーザー治療後のダウンタイム
フラクショナルレーザーはダウンタイムが比較的少ないレーザーと呼ばれていますが、ダウンタイムが全くないわけではありません。
蒸散型と非蒸散型ではダウンタイムに差がある
皮膚への傷のつき方が違いますから、蒸散型の方がダウンタイムの赤みや、皮膚のかさつきなどが長めになる傾向にあるようです。
非蒸散型は蒸散型に比べると穴は浅いため、レーザーの出力の程度によっては施術当日からメイクができる場合もあります。
一方で、蒸散型のフラクショナルレーザーは、皮膚の表面に小さな穴が開いている状態ですから施術翌日からメイク可能としている医院やクリニックも多いようです。
どちらも翌日以降はメイクできますが、施術後の皮膚の状態には個人差がありますので、施術を考えられている方は医師から受けるカウンセリングの時に確認をしましょう。
フラクショナルレーザーは痛い?麻酔を使う場合も
真皮層に1㎠に数十~数百の点で円柱(えんちゅう)や円錐(えんすい)状の穴を開けるという治療法ですから、たとえ浅く小さな範囲だとしても刺激や痛みをある程度感じることがあります。
特にニキビ跡や毛穴の開きのようにレーザーの穴を深く設定する必要がある状態の施術の場合、多くの医院やクリニックでは施術の流れの中に麻酔時間を入れています。
また、施術後の注意するポイントはダウンタイムだけではありません。
それ以外にも気を付けなくてはいけないことがあります。
フラクショナルレーザー治療後は紫外線に注意
フラクショナルレーザーに限らずレーザー照射後は肌表面が敏感になり、炎症後の色素沈着や紫外線による日焼けが起こりやすい状態になっていますので、施術後は日焼け対策を行うように説明を受ける事が多いようです。
施術後のダウンタイムや、気を付けるべきポイントがいくつもあるフラクショナルレーザーですが、実は、これが1回の施術で終わらない可能性があるのです。
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一度はじめると辞められない?フラクショナルレーザーは継続が必要
フラクショナルレーザーは、ニキビ・毛穴・赤み・シミ等の悩みは1回の施術後から効果を感じることができますが、1回のレーザー照射では皮膚の全体の20%ほどの再生率になっています。
ですから、ほとんどの医院やクリニックでは深いシワやアクネスカーなどの治療には継続した施術をおすすめしています。
1回で終わらず継続した施術が必要になる、となると施術のお値段も気になりますよね?
フラクショナルレーザー治療の費用相場
美容皮膚科でのレーザー治療は自由診療になるため、施術料金はそれぞれの医院やクリニックで自由に設定することができ、1回の施術につき数千円から数万円と料金に大きく開きがあります。
使用しているフラクショナルレーザー機器が最新のものであれば、料金は高くなる傾向にあります。
ただし、最新機器を使用して料金が高いからフラクショナルレーザーの効果を感じるとは限りません。
医療行為ですから医師の確かな診断の目や技術が大切になります。
フラクショナルレーザーの効果は医師の腕によるところが大きい!
レーザー照射は、施術よりもシミ・肝斑など炎症後の色素沈着の種類を見分けることが難しいと言われており、医師の診察が重要になります。
適切なレーザーの出力ではない場合はシミや肝斑に効果が出なかったり、逆に症状を悪くしてしまうこともあるため、多くの症例実績がある医師がいる医院やクリニックを選ぶようにしましょう。
フラクショナルレーザー治療を受ける時は医師の腕も大切ですが、医療行為ですから施術についてのリスクなどについても知っておきたいですよね?
フラクショナルレーザー治療のリスク
革新的な治療方法のフラクショナルレーザーですが、もちろんリスクもあります。
- 熱傷
レーザーは、熱エネルギーを利用した治療方法ですから熱傷のリスクはゼロではありません。 - ヒートショックダメージ
フラクショナルレーザーは、照射した部位の周囲の健康な肌組織に熱ダメージを与えて細胞を入れ替えますが、この健康な肌細胞部分を「ヒートショックゾーン」と呼びます。
この熱ダメージで真皮の繊維芽細胞(せんいがさいぼう)の働きを活発にして、コラーゲンの生成を促しますが、炎症後の色素沈着を起こす場合があると言われています。
フラクショナルレーザーはさまざまな肌のお悩みに対応することができますが、痛みや副作用など治療のリスクは怖いという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、継続した施術を受けるには診療日時や時間を考えてスケジュールを組んだり、大変に思ってしまう方もいるかもしれませんね。
もっと安全に痛みを感じることなく肌の状態を整えたい方には、富士山ニードル技術を使ったスキンケアをおすすめします。
フェイスケアにフラクショナルレーザーより安心な富士山ニードル技術
フラクショナルレーザーで継続した施術を受けてシミ・ニキビ跡・赤み・毛穴の開き・たるみ・色素沈着など美肌をめざす方法もありますが、効果的に細胞の働きを促して肌の若返りのサイクルを戻していく日頃のケアも大切です。
富士山ニードルなら独自開発したマイクロニードルが角質層に刺さり、このサイクルを戻してあなたの肌のお悩みを改善する手助けになるでしょう。
関連記事:治りにくいニキビ跡と肌のターンオーバーの関係とは?
富士山ニードルもさまざまなお肌の悩みに対応できる
医院やクリニックでフラクショナルレーザー照射をしなくても、ヒアルロン酸でつくられた溶解するマイクロニードルが安全に角質層に働きかけ、シミ・ニキビ跡・赤み・毛穴・たるみなどに美容成分を届けアプローチしてくれます。
フラクショナルレーザー施術後のお肌を安全にキープする
せっかく時間やお金をかけて美容の施術を受けたら、美肌をキープしたいと思いますよね?
そんな時にも、この富士山ニードルは活躍します。
美容液成分で出来たマイクロニードルは、防腐剤・香料など添加物を含みませんので、施術後の敏感なお肌にも治療効果を十分に感じられるよう、安全にお肌の状態をキープするお手伝いをします。
このように、富士山ニードルのマイクロニードルはトータルケアができる可能性を秘めています。
フラクショナルレーザーの仕組みと、効果やリスクついてご紹介してきました。
このレーザー治療でお肌の入れ替えができる可能性は十分にあるようです。
ですが、ご自宅で時間をかけて丁寧なケアをするのも大切ではないでしょうか?
もっと美肌を目指したいと思うなら、富士山ニードルを使ったトータルケアを取り入れてみてはいかがでしょうか?