口角からアゴにかけて垂直に伸びる「マリオネットライン」は、40~50代女性の多くを悩ませるエイジングのサインです。
この独特な名前は、腹話術の人形のように見えることが由来だと言われています。
ほうれい線と間違われることもありますが、マリオネットラインのシワが現れるのはほうれい線よりも顔の下側。
マリオネットラインがあると口角が下がって見えるため、周囲へ常に不機嫌そうな印象を与えてしまい、誤解されたり損しやすくなってしまうのです。
一度できたマリオネットラインを消すことは簡単ではありませんが、改善が期待できる方法はいくつもあります。
そこで本記事では、何としても口元を若返らせたいあなたに向けてマリオネットラインを消す方法を徹底解説。
マリオネットラインの原因から、自宅や職場でできる解消方法や、美容医療の選択肢の一覧まで詳しくご紹介します。
マリオネットラインができる理由
美容の大敵マリオネットラインを消す方法を正しく理解するために、まずはマリオネットラインができる原因を見ていきましょう。
マリオネットラインは、主にこちらの3種類の原因が合わさることで現れると考えられています。
- 皮膚のたるみ
- 広頚筋(こうけいきん)の衰え
- 口角下制筋(こうかくかせいきん)の硬化
1つ目の原因が、「皮膚のたるみ」です。
頬のエリアは顔の中でも特に脂肪が多く、加齢に伴って皮膚の弾力が減ると、脂肪の重みを支えきれなくなってたるみができやすいのが特徴。
肌のたるみが起きる原因としては、乾燥によるヒアルロン酸の減少や、紫外線による真皮層へのダメージが要因で起きる肌の弾力低下などがあります。
2つ目の原因が「広頚筋の衰え」です。
広頚筋とは口元から首にかけて大きく広がる筋肉で、衰えると広範囲の皮膚が垂れ下がる原因になります。
広頚筋が衰える原因としては、加齢だけでなく姿勢の悪さ・噛み合わせの悪さなども関係しています。
姿勢が悪いと顔が前傾し、表情筋に力が入りにくい状態になるため筋力の衰えが進行しやすくなるのです。
また噛み合わせが悪いと、口まわりの筋肉の強度バランスが左右で異なり、筋力に差が生まれて片側の筋肉だけ衰えやすくなります。
3つ目の原因が「口角下制筋の硬化」です。
口角下制筋は口角から顎にかけてのびる筋肉で、口角を引き上げる役割をもちます。
筋肉は使わないと衰えるだけでなく硬直する場合がありますが、この筋肉が硬化すると口角を上げることが難しくなり、マリオネットラインを深くする大きな原因となるのです。
このようにマリオネットラインは、肌の弾力低下や広頚筋の衰えによって全体的に皮膚が下垂した事に加えて口角下制筋が硬直することで、筋肉の境界線に深い溝を刻んでしまうことで生まれてしまうのです。
マリオネットラインを消す方法①:肌のハリを改善する
では、実際にマリオネットラインの対策方法を見ていきます。一つ目の対策は、正しい肌ケアによる肌のハリ改善です。
まず、既に蓄積したダメージを和らげる対策から始めましょう。
保水力の高いヒアルロン酸などで徹底的に保湿し、紫外線でダメージを受けたコラーゲンの回復を促すビタミンA誘導体・ナイアシンアミド・ビタミンC誘導体をケア用品で補うのがおすすめ。
顔全体のたるみがマリオネットラインを引き起こしているケースが多いので、溝の周辺だけでなく、こめかみ・頬も含めたフェイスライン全体をくまなくケアするのが大切です。
また、マリオネットラインの悪化を防ぐ乾燥対策・紫外線対策も欠かせません。
冬に限らず1年中こまめに保湿し、外に出るときは曇りの日でも日焼け止めを塗って帽子をかぶる事を習慣にするなど、これまで以上に徹底的な予防を心がけましょう。
マリオネットラインを消す方法②:顔ヨガなどで筋肉を鍛える
次に、口まわりの筋肉をトレーニングすることでマリオネットラインを消す方法について見ていきます。
特に、もともと表情に乏しい人は年齢と共に表情筋が硬直・衰えが起きやすく、マリオネットラインもできやすい傾向です。
上でご紹介した「広頚筋」と口まわりの「口輪筋(こうりんきん)」をエクササイズで鍛えて「口角下制筋」をほぐすことで、筋肉レベルでマリオネットラインにアプローチしましょう。
①広頚筋を鍛えるトレーニングの手順:
1.座ったまま、背筋を伸ばして前を向く
2.視線が真上になるまでゆっくりと頭を傾ける
3.そのまま唇を突き出して5秒キープ
4.唇を突き出したまま、頭をゆっくりと左に傾けて5秒キープ
5.唇を突き出したまま、頭をゆっくりと右に傾けて5秒キープ
6.ゆっくりと頭を正面に戻す
②口輪筋・頬の筋肉を鍛える「顔ヨガ」の手順:
1.唇を小さくすぼめて、できるだけ前に突き出して5秒キープ
2.唇を引き締めたまま、顔の右側に動かして5秒キープ
3.唇を引き締めたまま、顔の左側に動かして5秒キープ
4.1~3を毎日3回ほど行う
③口角下制筋をほぐすマッサージの手順:
1.口角の両側にそれぞれ指を2本(人差し指と中指)を置く
2.左右に軽く揺らしてほぐす
3.少しずつ真下にずらしながら顎の骨に着くまでマッサージ
3種類のエクササイズ・マッサージを定期的に行い、衰えた筋肉を引き締めましょう。
ただ、①のトレーニングでは首を痛めないように注意が必要。
ゆっくりと頭を動かし、少しでも異常を感じたらすぐに中断してください。
マリオネットラインを消す方法③:血流を上げて老廃物を流す
マリオネットラインを悪化させる「たるみ」の原因の一つが、フェイスラインに溜まった老廃物です。
顔まわりは老廃物が溜まりやすく、肌の新陳代謝の乱れや弾力低下につながるとされています。
こまめに血流を上げる「リンパ流し」のケアをして、老廃物を流す習慣を作りましょう。
リンパ流しの手順:
1.両手の人差し指と中指を使ってしっかり両耳を挟む
2.両手で頬杖をつくように、手のひらをフェイスラインに当てる
3.そのまま顔を小さく回すように両手を動かす
このエクササイズは耳周辺にあるリンパ管を刺激し、新陳代謝を上げることで老廃物の排出効果が期待できます。
1分あればできるので、仕事の合間や寝る前などちょっとしたスキマ時間に行いましょう。
また、血流が滞る原因を根本的に解決することも大切です。
例えば猫背・肥満・睡眠不足など、普段の生活習慣によって血流が悪化している場合もあるため、生活習慣から見直してみることも大切ですよ。
マリオネットラインを消す方法④:美容クリニックで治療する
ここまで自分でできる対処方法について見てきましたが、実際のところ一度できたマリオネットラインを元に戻すのは簡単ではありません。
そこで、即効性と確実な変化が期待できる美容医療についてもご紹介します。
注入系の美容医療
一つ目の選択肢が、美容成分などを注射器で注入するタイプの治療法です。
マリオネットラインの部分にヒアルロン酸を直接注入して溝を持ち上げることで目立たなくする方法のほか、ボトックス注射によって口角下制筋の硬直を緩める方法なども広く使われています。
ボトックス注射は4ヶ月程度・ヒアルロン酸注入は半年〜1年程度は効果が持続するとされています。
スレッドリフトの美容医療
また、「スレッドリフト」と呼ばれる糸でたるみ部分を物理的に引き上げる治療法も。
糸に小さなトゲが付いた「ミントリフト」や円錐型のコーンが付いた「シルエットリフト」など、使用する糸には様々な形状があります。
また素材の種類も多様で、中には体内で溶けて吸収される素材を使ったスレッドリフトも。
施術の難易度が高いため、担当医師の経験・技術力に仕上がりが大きく左右される治療法です。
照射・レーザー系の美容医療
さらに、照射・レーザーによってたるみにアプローチする治療方法も。
これは、医療機器を用いて熱エネルギーや高周波を照射して筋膜や真皮層に働きかけ、コラーゲン生成促進などを通じてたるみ改善を目指す方法です。
一般的には、一度照射すれば半年~1年は効果が持続します。
マリオネットラインを消す美容医療は危険?リスクと注意点も知っておこう
こういった美容医療は確実な変化がわかりやすいのが特徴ですが、気になるのは失敗のリスクや副作用。
一度美容医療に失敗すると元に戻すことが不可能になる場合もあるので、危険性についても必ず知っておきましょう。
注入系治療のリスク
まず、ヒアルロン酸・ボトックスを注入する美容医療のリスクや副作用について。
ヒアルロン酸はそもそも人体にある成分なので刺激が少なく、アレルギーが起きる可能性も非常に少ないです。
ただし、ごくまれに注射部分に水ぶくれのようなふくらみ、激しい痛みのある炎症や皮膚の変色・内出血などが1週間程度続くケースがあります。
イメージ通りに仕上がらなかった場合はヒアルロン酸溶解注射によって溶かすことは可能ですが、顔の形が微妙に変わったままになってしまうことも・・・。
ボトックス注射は筋肉を緩める効果があるため、リスクや副作用はより深刻になります。
顔が左右非対称に歪んでしまったり、表情が不自然になってしまうケースも報告されており、場合によっては筋肉が上手く動かなくなり表情が喪失してしまった事例もあるようです。
そして、一度失敗したら修正は困難なので、治療は慎重に検討することをおすすめします。
スレッドリフトのリスク
スレッドリフトは物理的にたるみを引き上げるため効果が表れやすい一方で、高い技術力が必要な治療法です。
糸で引っ張りすぎたことでひきつった顔になったり、挿入した糸がバランスを崩して糸の突起がフェイスラインにボコボコとした凹凸を作ることも。
また、糸が肌の表面から透けて見えてしまうケースもあるようです。
また、場合によっては挿入した糸が「脱毛」の原因になることも。
施術直後に急に脱毛する場合は糸の固定時に毛根を切ってしまったことが原因と考えられており、術後に徐々に進行する脱毛は、糸の固定によって周辺に血行障害が生じたことなどが原因と考えられています。
レーザー・照射系治療のリスク
レーザー・照射系のマリオネットライン治療にもリスクはあります。
まず、レーザーが弱いとあまり効果が現れないことが多く、そもそも変化を実感できないという声も聞かれます。
しかし一方で、強すぎる照射は水ぶくれ・火傷のような症状を残したり、神経マヒを引き起こしたり、皮膚内の脂肪を破壊してむしろたるみ進行を加速させてしまうリスクがあります。
またレーザー治療後、治療部分にシミができたという事例も。
これは、レーザーがシミの原因を作るメラノサイトを刺激して黒色メラニンの産生を促進してしまう事が理由だと考えられています。
このように美容クリニックでの治療方法にはどれも大きなリスクがあるため、利用するときはなるべくリスクの少ない治療法を選び、技術力の高い医師がいる病院を探しましょう。
より安全にマリオネットラインを消す方法は?
いくらマリオネットラインを消すためとはいえ、こういった失敗のリスクや副作用は不安ですよね?
キレイになるための美容医療で、もし一生残る顔のゆがみや傷跡ができたら・・・と、ためらってしまう人も多いはず。
しかも、1回施術するだけで安くても数万円はかかるので経済的ではありません。
そんな悩みを解決するのが「マイクロニードル」という新技術です。
マイクロニードルとは、その名の通りマイクロサイズの針を使った美容ケア商品で、美容医療よりずっと安全で費用も安く、それでいて化粧品・クリームよりも高いマリオネットライン改善効果が期待できます。
肌の表面には皮脂や角質層でできたバリア機能があるため、ヒアルロン酸・コラーゲンといった分子量の大きな成分は皮膚に塗っても浸透しづらいのです。
そのため一般的な化粧品・クリームでは成分を「超低分子化」することで肌への浸透を助けています。
しかし、分子量を小さくすると成分の効果も減ってしまうのが問題でした。
極小の針で皮膚表面のバリアを通り抜けられるマイクロニードルなら、塗るだけでは届かない分子量の大きな成分も角質層に直接リリースできます。
注射のように「点」で注入するのではなく、数百本の並んだ針が「面」で成分をとどけるので、時間をかけてじんわり浸透させられ、より高い効率でたるみ改善効果を実現。
美容用マイクロニードルは粘着性のシートに針が並んでいるタイプの商品が多く、肌に貼り付けることで角質層のすみずみまでダイレクトに美容液成分を届けられるのが特徴です。
注射に代わる新技術、マイクロニードルで美容医療レベルの口元ケアを自宅で実現しましょう。
微細な針でヒアルロン酸が届く「富士山ニードル」という新常識
世界で様々な形状のマイクロニードルが開発されていますが、コスメディ製薬が開発した「富士山ニードル」は最適なカタチとカラダへの優しさを追及した特別なマイクロニードルです。
富士山のようなコニーデ型は、鋭い先端で皮膚にしっかり刺さりつつも末広がりの土台で折れないように支える理想の形状。
富士山ニードルは金属の針を使わず、もともと人の肌にある「ヒアルロン酸」を結晶化することで成形しています。
その結晶化前にコラーゲン・エクトインなど肌にハリ・潤いを与える成分を混合することで、強力にマリオネットラインへアプローチできるマイクロニードルを実現。
角質層に刺さった後は、皮膚にある水分でニードルがすぐに溶け始め、閉じ込めた成分をダイレクトにリリース。
ニードル自体が保湿成分でできているうえ、無着色・無香料・無防腐剤・無界面活性剤・無アルコールの無添加で作るからとってもカラダに優しいんです。
皮膚のバリアに邪魔されない富士山ニードルなら、これまで肌に入れられなかった高い効果の成分を確実に届けることで、美容医療レベルのマリオネットラインの改善効果が期待できます。
しかも富士山ニードルの使い方はとっても簡単。
ばんそうこうを貼る要領で気になる部位にペタっと張って、浸透するのをゆっくり待つだけ。
極小の針だから痛みもほとんどなく、血が出ることもありません。
これからのマリオネットライン改善は、マイクロニードルで美容液成分を届けるという新発想。
自宅でできる最新技術の美容ケアを、是非一度お試しください。