鏡を覗くとそこに映るのはシミ・シワ・くすみ・毛穴の開き・たるみ、さらに昔は若さのシンボルと言われていたニキビやニキビ跡が目立つ顔…
「丸ごとお肌を入れ替えしたい!」と思ってしまう気持ちも出てきてしまいますよね?
特にニキビやニキビ跡は、さまざまなドクターズコスメやスキンケア商品が発売されていますが、できてしまう原因が多様なだけに治りにくい症状の一つでもあります。
フラクセルレーザーはそんな複数のお悩みを、肌を入れ替えるかのように改善することが可能な治療方法です。
この記事では、フラクセルレーザーがどのようなレーザーなのかと効果を発揮する仕組み、リスクはあるのかなどについてご説明します。
フラクセルレーザーはどんなもの?
フラクセルレーザーは、ソルタメディカル社がFDA(エフディーエー)で初めて承認を受けたフラクショナルレーザーの商品名です。
発売された2004年当初、YAG(ヤグ)レーザーやピーリングが主流だったニキビ跡や深いシワなどの治療で「古い皮膚を新しい皮膚に置き換えていく」という発想から生まれた、ダウンタイムの少ない革新的な治療法でした。
では、フラクショナルレーザーとはどのようなレーザーなのでしょうか?
フラクセルレーザーに使われる「フラクショナルレーザー」とは?
フラクショナルレーザーは、エルビウムグラスレーザーを使用して独自のレーザーを照射をする機器の総称です。
エルビウムグラスレーザーで表皮から真皮層に1cm2に数十~数百のドットで円柱(えんちゅう)や円錐(えんすい)状の穴を開けて、その穴の周りの生きた肌の組織がケガをした時に治っていく過程と同じように、新しい肌細胞の再生を促します。
また、フラクショナルレーザーには蒸散型と非蒸散型の2種類があります。
蒸散(じょうさん)とは、レーザーの熱エネルギーで肌細胞の水分やたんぱく質を蒸発させる方法です。
フラクセルは非蒸散型のレーザーです
フラクセルは非蒸散型のレーザーの光で、蒸散型より短い波長で皮膚に深い穴は作らずに肌細胞を凝固させることと熱による繊維芽細胞(せんいがさいぼう)の働きを活発にさせるメカニズムを持っています。
これによってハリや弾力を促し、シワ・たるみ・色素沈着・くすみなどへの効果が期待できる治療方法です。
フラクセルレーザーの登場から20年近くが経ちますが、ダウンタイムやリスクなど改良を加えて進化しています。
フラクセルレーザーのシリーズ
フラクセルレーザーは3シリーズが発売されています。
- フラクセル
2004年に発売された最初のフラクセルレーザー機器で、レーザー波長は1550nmの1種類のみ。
熱ダメージによる痛みや腫れなどのリスクがあり、後継種の発売によってこの機器を採用している医院やクリニックは少なくなっています。
- ニューフラクセル(フラクセルⅡ)
フラクセルに比べレーザーの深度をコントロールすることで、熱ダメージを一定に抑えることが可能になりました。フラクセルと同じくレーザー波長は1550nmの1種類のみ。
- フラクセルⅢデュアル
2010年発売。フラクセル3では、波長1550nmと波長1927nmの2つの波長を採用しています。
この2つの波長の採用によって、従来器よりも施術によって起きる色素の沈着リスクを少なくすることが可能になりました。
では、この革新的な治療方法はどのような効果があるのでしょうか?
フラクセルレーザーの効果
フラクセルレーザーがどのようなお肌の症例への効果が期待できるのかと、照射後のお肌で起きている変化や効果の持続期間についてご紹介していきます。
フラクセルレーザーの効果を期待できるお悩みとは
フラクセルレーザーは、シミ・しわ・小じわ・そばかす・くすみ・毛穴の開き・たるみ・赤み・色素沈着など老化に伴ったものから、盛り上がった傷跡・アクネスカー(ニキビ跡の凸凹)・妊娠線などさまざまな肌の悩みの改善が期待できます。
また、顔はもちろん首やデコルテ・手など他の部位にも対応しているようです。
医院やクリニックで採用されているレーザー機器は、ニューフラクセルやフラクセルⅢデュアルが多く、特にフラクセルⅢデュアルは、ニューフラクセルよりも表皮の表面のシミ・色素沈着・そばかす・アクネスカーなどに効果を感じられるようになっています。
治療を受ける際には、フラクセルのどのシリーズを採用しているのか確認することをおすすめします。
このように、フラクセルレーザーはさまざまなお肌の悩みに対応できる可能性があります。
では、照射後のお肌はどのように変化していくのでしょうか?
フラクセルレーザー照射をした肌では何が起きている?
フラクセルの最大の特徴は、レーザー照射した部分の周りに健康な肌細胞を残すことができるというものですが、照射したお肌は主に2つの変化をします。
- 熱収縮作用による変化
お肉を調理するとき、フライパンで焼くとお肉は少し縮みますよね?レーザーを照射した肌では、この現象が起きています。
この熱収縮の作用の結果、シワ・たるみ・毛穴の開き・アクネスカーなどを改善していくことができるのです。 - 皮膚の入れ替えの作用による変化
レーザーによって開いた穴は、傷が治っていく時と同じように穴の周囲の健康な肌細胞の力を借りて、だんだん閉じていきます。この時にダメージを受けた肌細胞から新しいメラニンの少ないきれいな肌細胞へと生まれ変わっていきます。これを皮膚の入れ替え作用と呼んでいます。
フラクセルレーザーは、蒸散する肌細胞は少なく熱によって固まる特徴を持ち、削るよりも引き締める効果が高いようですし、ダウンタイムが少なく施術当日からメイクをすることも可能です。
フラクセルはその特性からシミを取り除き除去するということではなく、お肌全体に広がるニキビ跡・シミ・シワ・くすみなどのお肌のトラブルの治療を重ねて、徐々に減らし、新しく入れ替えることで皮膚が若返りをするような仕組みになっています。
では、新しく入れ替わった肌の状態はどのくらい続くのでしょうか?
関連記事:治りにくいニキビ跡と肌のターンオーバーの関係とは?
フラクセルレーザーの効果はどのくらい続く?
フラクセルレーザーの効果は、半年から1年位と言われています。
ただ年齢による肌細胞の老化は止められませんから、新しくシワ・シミ・たるみ・毛穴の開きなどが出てきます。
老化に伴った肌の悩みからアクネスカーなどのトラブルに対応しているフラクセルレーザーですが、あえて言うならばデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
フラクセルレーザーは続ける必要がある?リスクとデメリット
フラクセルレーザーは1回の施術でも効果を感じられる治療ですが、回数を重ねるごとに改善するような特徴を持ちます。
また、レーザー治療ですからリスクやデメリットもあります。
フラクセルレーザーは1回で効果は出ないの?
フラクセルレーザーは、肌のハリ・くすみ・小じわ・しみ等の悩みについては1回の施術後から効果を感じることはできますが、1回のレーザー照射では皮膚の全体の20%ほどの再生率になっています。
ですから、ほとんどの医院やクリニックでは深いシワやアクネスカーなどの治療には継続した施術をおすすめしています。
フラクセルレーザーのリスクとデメリット
- ヒートショックゾーンのリスク
フラクセルレーザーは、レーザー照射した部位の周囲の健康な肌組織に熱ダメージを与えて細胞を入れ替えますが、この健康な肌細胞部分を「ヒートショックゾーン」と呼びます。
この熱ダメージで真皮の繊維芽細胞(せんいがさいぼう)の働きを活発にしてコラーゲンの生成を促しますが、炎症後の色素沈着を起こす場合があると言われています。 - 痛みを感じることがある
真皮層に1cm2に数十~数百のドットで円柱(えんちゅう)や円錐(えんすい)状の穴を開けるという治療法ですから、たとえ浅く小さな範囲だとしても刺激や痛みを感じることがあります。
ですから、施術の際には麻酔を使用しているようです。
また、費用面でもやはり医師が行う為、料金は高めであるという点もハードルが高いデメリットといえるかもしれません。
光線過敏症はフラクセルレーザーが受けられない
フラクセルⅢデュアルの登場によって、さまざまな肌のお悩みに対応できるようになっていますが、レーザー照射できない症状もあります。
レーザーを使用した治療法ですから、光線過敏症や傷がケロイド状(傷が治っても盛り上がってしまう状態)になってしまう方にはおすすめできません。
フラクセルレーザーはレーザー治療ですからリスクがゼロになるということはありません。
選択するにしても、もっとリスクが少ない治療方法も知っておきたいですよね。
フラクセルレーザーよりも安心なフェイスケアは?
お肌の悩みを改善して美白や美肌に導く方法は、レーザー治療だけではありません。
他にはこのような治療方法があります。
フラクセルレーザーとダーマペンの違い
ダーマペンとは髪の毛よりも細い針で皮膚の表面に小さな穴を開け、肌細胞が活性化する力を利用し美肌へ導く治療方法です。
注射とは違い、針から直接美容成分針を注入するわけではなく、ダーマペンを刺した後に、お悩みに合わせた美容成分や薬剤を使用して浸透させ、ニキビ跡・毛穴の開き・たるみ・シワの改善を目的とします。
フラクセルレーザーのように熱エネルギーを使わないので熱による傷のリスクはありませんが、肌に針を刺すため痛みを感じることがあります。
塗り薬(レチノイン酸・ハイドロキノン)
- レチノイン酸
トレチノイン酸とはビタミンA誘導体で、皮脂の分泌を抑え角質をはがし皮膚の再生を促す作用を持ち、コラーゲンの分泌も促進するためハリを出すことでシワ・たるみの改善が期待できます。 - ハイドロキノン
ハイドロキノンは、メラニンをつくる素(もと)やメラニン色素を作るメラノサイトの働きを抑える役割があり、肌の漂白剤のような効果を持ちます。
この2つを併用することで効果が期待できますが、対応しにくい悩みもあるため使用を考えている方は医師に相談してみましょう。
フラクセルレーザーでの美容医療は医療行為ですから、医師の診療や診察、専門医、院長などによるカウンセリングが必要ですし、医院の美容皮膚科や美容外科、クリニックへ施術毎に予約して来院する手間や費用がかかります。
もっと安全に簡単に肌のお悩みに向き合いたい方には、富士山ニードルを使用したスキンケアをおすすめします。
富士山ニードルを使った安全なフェイスケアの可能性
シミ・シワ・そばかす・くすみ・毛穴の開き・たるみ・色素沈着など美肌をめざすには、効果的に細胞の働きを促して肌の若返りのサイクルを戻していくことが大切です。
富士山ニードルなら独自開発したマイクロニードルが角質層に刺さり、このサイクルを戻してあなたの肌のお悩みを改善する手助けになるでしょう。
富士山ニードルもさまざまな肌のお悩みに対応できる
レーザー照射をしなくてもヒアルロン酸でつくられた溶解するマイクロニードルが安全に角質層に働きかけ、くすみ・シミ・そばかす・ハリ・毛穴のたるみなどに美容成分を届けアプローチしてくれます。
関連記事:マイクロニードルとは?~ヒアルロン酸マイクロニードルの美容効果、使い方と賢い選び方~
フラクセルレーザー施術後のお肌をキープするために
せっかく時間をかけて継続して美容の施術を受けたら、美肌をキープしたいと思いますよね?
そんな時にも、この富士山ニードルは活躍します。
美容成分を含んだマイクロニードルがさらなる美肌へと導き、施術後のお肌にも治療効果を十分に感じられるよう、お肌の状態を維持するお手伝いができます。
このように、富士山ニードルのマイクロニードルはトータルケアができる可能性を秘めています。
フラクセルレーザーの仕組みと、効果やリスクついてご紹介してきました。
このレーザー治療でお肌の入れ替えができる可能性は十分にあるようです。
ですが、時間をかけて丁寧なケアを毎日するのも大切ではないでしょうか?
もっと美肌を目指したいと思うなら、富士山ニードルを使ったトータルケアを取り入れてみてはいかがでしょうか?