なぜ注射があるのか?
なぜ注射があるのか?

注射はなぜ必要なのでしょうか?

注射は検査や治療のために、中空の針で体の中に薬を注入する投薬方法です。
すぐに薬が効いてほしい場合や、飲んでも塗っても薬の成分が不安定で壊れてしまったり、体の中に浸透しづらい場合に、注射をつかって体内に成分を送ります。

注射は必要。
でも問題点とリスクも

注射器による注射は、必要な量の薬や成分を体内に直接届けられ効果も高く、救急医療などには必要な薬剤投与の方法です。
ですが、注射にはいくつかのデメリットがあります。

痛みがある

0.4mm~1.6mm程度の太さ針を肌に刺すのですから、当然痛みがあります。
肌の表面には1mm四方の面積の中に痛点が1~2個ある為、注射針くらいの太さの針では痛点に触れてしまい、チクッとした痛みを感じるのです。

肌を傷つける

注射では肌に針を刺すので、出血が伴い、同時に肌も傷つけてしまいます。
点滴のように長い時間針が刺さっていると、跡が残ってしまう場合もあります。

注射が苦手な方や子供には注射が難しい場合も

針を刺すという行為自体はできれば避けたい体を傷つける行為です。
それが医療行為だとわかっていても針に恐怖心を感じる「先端恐怖症」の方への投薬には向きません。

子供さんの場合には注射をしなければならない意味をまだ理解できていない場合も多く、怖がって泣いたり騒いだりと、注射すること自体が難しい場合もあります。

ゆっくり効かせたい投薬に向かない

注射器による注射は即効性が必要な場合に有効ですが、反対に徐々にゆっくり薬を効かせたい場合には、点滴のような形でしか行うことができません。

注射事故のリスクも

注射は資格を持った医師や看護師が行う医療行為ですが、注射による事故が無い訳ではありません。
別の患者用の薬が投与されてしまったり、薬の中身や量を間違えられたり、消毒が不十分で菌やウイルスを体内に針と一緒に押し込んでしまったり、また、針自体が深く刺さりすぎて神経を傷つけてしまうという事故のリスクもあるのです。

注射に代わる新技術
「マイクロニードル」

注射器による注射に代わる、新しい技術がマイクロニードルです。

マイクロニードルは、ミクロン単位の極小の針がたくさん並んだシートの形で、注射針のような痛みも無く医療従事者の手を借りずに、自分で「貼る」だけで投薬ができる、安心・安全なあたらしい投薬の形です。

マイクロニードルでは、金属製の長い針が見えることもなく、痛みも少なく出血もありませんので、乳幼児や注射が苦手な方にも、注射器と同様の薬剤投与を行ったり、医療環境が整わない国でも簡単に予防接種やワクチン投与ができるようになると期待されています。

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