富士山ニードルについて
富士山ニードルについて

折れずに刺さり、からだに届く。
やさしい針「富士山ニードル」

富士山ニードルはコスメディ製薬が独自に開発したマイクロニードルです。
富士山のようなフォルムから名付けられた富士山ニードルは、安心安全で効果の高いマイクロニードルを目指して研究を重ねて開発されました。

ニードルと肌の関係から、
富士山ニードルは生まれました。

コスメディ製薬は、ヒアルロン酸やコラーゲンなど人体に優しい素材から作られる溶解性(体の中で溶ける)マイクロニードルを開発し、安心・安全なマイクロニードルの製品化に世界で初めて成功しました。

その後の研究では、ニードルが刺さる「皮膚」に注目し、肌とニードルの関係についての研究を重ねます。
肌の弾力に合わせた適切なニードルの設計は、ニードルの太さと角度が重要です。
ニードルが細すぎると折れてしまい、その逆に太すぎるとニードルが刺さらずに肌が凹むだけになってしまいます。

特に美容用途のマイクロニードルでは、細いニードルで角質層まで有効成分を届ける必要があります。注射器のように太いニードルで奥深くまで刺すことは簡単ですが、その逆の細いニードルで、浅い層へ正確に刺せるニードルを作ることはとても難しいのです。

皮膚に刺さっても折れない強度があり、肌を捉えてニードルが入りやすい最適な形を求めて、肌の弾力・ニードルの強度・太さ・ニードルの素材が皮膚内で溶けて潰れていく現象など、様々な要素を計算し試行錯誤を繰り返しました。

その結果にたどり着いたのが「富士山ニードル」です。
折れずに刺さり、とどまって浸透する。皮膚にしっかり刺さる細いニードルと、なだらかなカーブで徐々に広がる土台からなる富士山ニードルのフォルムは、理想的なマイクロニードルの形です。

その高い技術力が評価され、マイクロニードル技術において、2015年にグッドデザイン賞、そして2023年には世界3大デザイン賞の一つとも言われるドイツのiFデザインアワードにおいてiFデザイン賞を受賞しています。

「形状」・「長さ」・「密度」の黄金バランス

経皮吸収に特化した製薬会社として、効果的で安全なマイクロニードルの「形状」・「長さ」・「密度」の黄金バランスを追及して開発された「富士山ニードル」には、他のマイクロニードルにはない優れた特徴があります。

富士山ニードルの自在なニードル設計

富士山ニードルは目的に合わせて、安全で効果的なデザイン設計ができるマイクロニードルです。美容目的でのベストな長さの200μmから、より深い部位へ投薬が可能な医療目的の800μmまで適切な長さのニードルの設計することが出来ます。

シミやたるみ、シワなどの美容の目的で富士山ニードル製品を使用する場合や、薬剤投与やワクチン、局所麻酔など医療目的で富士山ニードルを使用する場合に、それぞれの目的に応じてニードルの「形状」・「長さ」・「密度」をデザインすることができます。
専用にデザインされた富士山ニードルは、ターゲットした深さにとどまり、適切な薬量を直接届ける事ができるので、高い効果が期待出来ます。

ダイヤ型配列で超高密度設計も

富士山ニードルは針の並びを「ダイヤ型配列」にすることで、現行品の約2.7倍もの針本数が配置できるようになりました。
この超高密度設計の富士山ニードルでは美容分野での使用で、マイクロニードルを使用しない時と比べて約4.8倍もの総浸透量を実現しています。

ニードル自体が有効成分の溶ける針

コスメディ製薬独自開発の特許技術「持続型ヒアルロン酸PEG-8」等の有効成分をニードルの素材に使用し人体への悪影響がなく、美容効果では肌内での分解が遅く持続力が高く、肌内に長くとどまり水を保ち続けます。
また、ニードル部分は皮膚内、土台部分は肌表面から浸透して、お肌のダブルケアも実現しています。

富士山ニードルとマイクロニードルの違い

富士山ニードルは、コスメディ製薬が開発したマイクロニードルです。
他のマイクロニードルには無い、安心・安全で高効果な富士山ニードルを実現するニードル技術には、大きく分けて5種類の技術、素材、製法の特徴があります。

針の形状

富士山ニードルの針の形状は、長い針を支える土台の富士山型(コニーデ型)。
有効成分でもあるヒアルロン酸等で出来た針をしっかり支えるメカニズムが富士山ニードルの特徴の1つです。

富士山型の形状は、痛点を刺激しないでしっかり肌に刺さる針の細さと、その針をしっかり支えることができる土台の部分によってできています。
針の形状が細ければ皮膚に刺さりやすいですが、折れやすくなります。折れにくさを追求して針を太くすると刺さりにくくなってしまいます。
針を皮膚に均一に、安全に折れることなく刺さるようにするためには、針の強度と精密さを両立する必要があります。

肌を捉えてしっかり刺さり、徐々に細くなる針を支える土台が一体化した形が、富士山ニードルの形状なのです。

針の長さ

富士山ニードルの針の長さは医療用でも美容用でも、それぞれの目的で最適な長さがあります。
美容目的では150μm・200μm・300μm、医療目的では800μmの針の長さが主に使われる長さです。

例えば、厚さが20μmの角質層に安全でしっかりと有効成分を届けられるベストな針の長さは、土台部分を含めて「200㎛」です。このうち実際に肌に刺さる針部分が50μmです。
20μmの角質層に50μmの針が刺さると、深くまで刺さりすぎてしまうように思えますが、ヒアルロン酸等でできた微細な針は、刺さると同時に溶け出し、つぶれながら刺さるためちょうど角質層に有効成分を届ける事ができるのです。

針の密度

富士山ニードルの針の密度は、目的や届ける成分、効果持続時間に応じてデザインされます。
富士山ニードル(マイクロニードル)で有効成分を目的の箇所に届けられる量は、どれだけ多くの本数の針が配置されているかという「針の密度」によって変わってきます。
富士山ニードルでは従来の「四角型配列」から「ダイヤ型配列」にすることで、超高密度の針間隔を実現し、持続力を維持したまま、より実感力を高めて肌への浸透量を多くすることが可能になりました。

この超高密度な富士山ニードルは従来よりも多くの有効成分を肌内に送る事ができ、密度は約2.7倍、マイクロニードル無しと比べて総浸透量が約4.8倍もの優れた効果が実証されています。
シワの深さや形状、部位など様々な悩みに合わせて、成分の浸透量を増やし、成分をより長く濃くしっかりと角質層内に浸透。
点で注入する注射器と違い、面の広い範囲にじんわり作用させることにも向いています。

針の素材

富士山ニードルの針の素材は人体の内部で溶けるヒアルロン酸等を使用しています。
無数の針の中には体内で折れてしまうものもありますが、ヒアルロン酸等の素材で作られていますので折れた針も体内で溶けてくれるので、折れた針が体内にいつまでものこってしまう金属製やシリコン製の針と違う安心で安全。

富士山ニードルの素材に使われるヒアルロン酸は、コスメディ製薬独自開発の特許技術「持続型ヒアルロン酸PEG-8」肌内での分解が遅く持続力が高く、肌内に長くとどまり水を保ち続ける有効成分です。
ニードル部分は皮膚内から、土台部分は皮膚表面から浸透するので、お肌の内側と外側の両方からケアされます。

針の製法

マイクロニードルの製法は素材ごとに違い、シリコン素材ではエッチング法、金属製のマイクロニードルでは電気メッキ法や光化学エッチング法(チタン)、レーザー切断、折り曲げ法(ステンレス)などの方法で作られます。

人体に優しい溶ける針「溶解型マイクロニードル」である富士山ニードルは、素材となるヒアルロン酸等や有効成分を含む水溶液を鋳型に流し込んで作る「鋳型成型法」。
大量に均一な富士山ニードルを一度に形成することで、針の長さや形状がバラバラで刺さる際の感覚や痛みが毎回違ってきてしまったり、届ける有効成分の浸透量に違いがでてしまったりということを防ぎます。

針の性質

富士山ニードルの針は生体親和性の高い素材で作られていますが、この針自体に薬剤を含ませることが出来るという優れた性質をもっています。
針自体に薬剤や有効成分を入れる事ができるので、美容目的でも、医療目的でも幅広い範囲に応用することが出来るのです。

富士山ニードルの裾野の広い応用範囲

富士山ニードル技術は医療や美容の分野を中心に、幅広い分野での活用の可能性が期待されています。

自己投与可能な「投薬シート」や「ワクチンパッチ」

糖尿病など、日々の投薬が必要な方の注射の苦痛や通院の労力を減らしたり、C型肝炎やインフルエンザワクチンを経皮吸収させる「投薬シート」や「ワクチンパッチ」など、貼るだけで免疫を誘導する、これまでになかった医薬品の開発が期待されています。

新型コロナウイルスなどのパンデミック対策に

医師や看護師がいない状況での自己投与も可能になれば、パンデミック(感染症の世界的な大流行)時の活用が期待されるほか、人口に対して医師や医療従事者数の少ない開発途上国でのワクチン接種へも、富士山ニードルの技術利用が期待されています。

痛みや恐怖心の無い「やさしい医療」

小児医療での子供への注射に代わり、富士山ニードルのパッチを使うことにより、注射の痛み、恐怖の緩和に役立つ「やさしい医療」の実現が期待されています。

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